2019年11月12日
2019年10月25、26日に、稲波脊椎・関節病院にて「第1回 岩井グループ 脊椎内視鏡手術セミナー」を開催しました。本セミナーでは、2018年11月に刊行された、岩井グループ医師陣監修・執筆の『若手脊椎外科医のための内視鏡手術ガイド』に沿って、当グループの脊椎内視鏡下手術手技の全てが詰まったプログラムを構成いたしました。
2日間で見学していただいた術式は以下の通りです。
- MED 内視鏡下腰椎椎間板摘出術
- MEL 内視鏡下腰椎椎弓切除術
- MEL(Far Out Syndrome) 内視鏡下腰椎椎弓切除術
- 頚椎Foraminotomy 頚椎椎間孔拡大術
- MECL 内視鏡下頚椎椎弓切除術
- ME-PLIF 内視鏡下腰椎椎体間固定術
- ME-OLIF 内視鏡下腰椎前外側椎体間固定術
- FED 完全内視鏡下腰椎椎間板摘出術
- FECF 完全内視鏡下頚椎椎間孔拡大術
- 胸椎MEL 内視鏡下胸椎椎弓切除術
セミナー初日は関東を中心に記録的な大雨となりましたが、朝早くから全国各地より12名の先生方にお集まりいただきました。参加された先生方には、手術手技の講義後、実際に手術室に移動し、3室同時並行の手術をLive Surgery形式で自由に見学していただきました。手術の技術ももちろん大切ですが、脊椎外科医として診断技術を磨くことも重要です。既成概念を疑い、主訴の原因は何かを的確に見極める姿勢が欠かせません。そのため、手術見学の前には、執刀医が手術を受ける患者さんの画像を提示しながら、患者さんの主訴は何か、理学所見や画像所見はどうだったか、なぜ手術を行うに至ったのか、プレゼンテーションを行いました。
初日の夜には、東京大学医学部附属病院 整形外科・脊椎外科の大島 寧先生をゲストにお招きして、頚椎後方除圧術に関するご講義をいただきました。頚椎手術のスペシャリストからの講義に、ご参加いただいた先生方から多くの質問が飛びました。また、台湾からのゲストDr. Jwo-Luen Paoからは、日本ではほとんど行われていない最新の術式UBE(Unilateral Biportal Endoscopic)に関する特別講演をいただきました。
2日目の手術見学後、参加者の先生方に、理事長の稲波医師より修了書と記念品を授与させていただきました。お忙しい中セミナーに参加された先生方におかれまして、本当にありがとうございました。当グループとしても、ご参加いただいた先生方や、ゲストの先生方より新しい見解や情報をいただくことができ、大変有意義な会となりました。
2日間にわたり、10回以上の講義を受講、11例の手術をご見学いただきましたが、当グループとしてはお伝えしきれなかったこともたくさんございます。次回以降の開催でも、新たな手技や情報をお伝えして参りますので、脊椎内視鏡手術を学ばれている先生にはぜひご参加いただければと思います。
フォトギャラリー
参加者所属医療機関
帝京大学医学部附属病院(東京都) 慶應義塾大学医学部附属病院(東京都) 聖路加国際病院(東京都) 国立国際医療研究センター国府台病院(千葉県) 湘南鎌倉総合病院(神奈川県) 群馬大学医学部附属病院(群馬県) 貢川整形外科病院(山梨県) 信州大学医学部附属病院(長野県) 京都第一赤十字病院(京都府) 九州労災病院(福岡県)
参加者アンケート結果
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