2024年07月30日
2024年7月5、6日に第2回 Iwai Endoscopic Seminarを開催しました。2019年10月に第1回を開催しておりましたが、コロナ禍を経て約5年ぶりの開催となりました。セミナーは日本国内の脊椎内視鏡下手術のレベル向上のため、他院のドクターに対して当グループの知見や手術手技・テクニックを共有する目的で開催しています。
前回は内視鏡下手術全般をテーマとしたセミナーでしたが、今回は内視鏡の中でもUBE(Unilateral Biportal Endoscopy)とFESS(Full-Endoscopic Spine Surgery)に特化したプログラム構成としました。
UBEをテーマにしたセミナー初日は、除圧から固定まで様々なタイプのUBEをLive Surgery形式で見学いただきました。また、UBEの実績が豊富な瀬川医師(稲波脊椎・関節病院)、柳澤医師(岩井整形外科病院)に加え、東京大学医学部附属病院 整形外科・脊椎外科 准教授 大島寧先生による講義も聴講いただきました。UBEは2孔式であることに加え、直接孔に手術機器を挿入するため、術者にとって操作性が高く習得しやすい術式です。そのため、現在アジアを中心に広まりつつあり、日本国内での注目度も高まっています。UBEの手術見学セミナー自体はまだ国内ではほとんど行われておらず、UBEを習得されたい、自施設に導入されたい先生方にご参加いただきました。
2日目はFESSをテーマにセミナーを開催いたしました。ご参加の先生方には、腰椎椎間板ヘルニアだけでなく、頚椎症性神経根症や腰部脊柱管狭窄症に対するFESSなど4例のFESS手術をご見学いただきました。FESSの実績が豊富な古閑医師(岩井FESSクリニック)、竹林医師(岩井整形外科病院)が手術執刀、講義を担当し、年間約1,000件 のFESS症例数を有する当グループのノウハウをしっかりお伝えしました。
今回、日本全国から計11名の先生方にご参加いただき、ありがとうございました。次回以降も同様のセミナーを開催し、国内の脊椎外科医の技術向上に貢献して参ります。
医療法人財団 岩井医療財団 理事長
岩井整形外科病院 院長
岩井 宏樹
参加者所属医療機関
小樽市立病院(北海道)、KKR札幌医療センター(北海道)、近江整形外科(青森県)、福島県立医科大学(福島県)、茨城県立中央病院(茨城県)、調布くびと腰の整形外科(東京都)、公立昭和病院(東京都)、国立病院機構 村山医療センター(東京都)、三重大学(三重県)、戸畑共立病院(福岡県)、春陽会中央病院(鹿児島県)
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