腰椎椎間板ヘルニアとは
腰部の椎間板が後方に突出し脊髄や神経根を圧迫することによって生じる疾患で、主に下肢症状で下肢に痺れや痛みの放散、感覚の低下、足に力が入りにくいといった症状が現れます。悪い姿勢での動作や作業でヘルニアが起こりやすくなることが知られています。
腰椎椎間板ヘルニアの治療について
ヘルニアによる症状は、時間の経過と共に改善することがあります。例外を除けば、急いで手術が必要というわけではありません。薬物療法やブロック注射、リハビリで痛みのつらい時期を乗り切れば、自然に治癒することがあります。
問題なのは、一向に症状の改善が進まず、悪化してしまう場合です。特に下肢の筋力低下(麻痺)が進む場合や排尿・排便障害が現れた場合には早急な専門医の診察が必要です。状態によっては緊急手術になる場合もあります。
以下の重篤な神経症状がある場合は、
早急に当院のような専門医の診察をお勧めします。
下肢の筋力低下(麻痺)
- つま先歩きができない。
- かかと歩きができない。
- 座った状態で足の親ゆびがあがらない(反らない)。
排尿・排便障害
- 尿意がわからない。尿が出にくい。
- 肛門周囲が痺れたり、感覚がない。
- 失禁する(便や尿が漏れる、出ている感じがわからない)。