お知らせ

リハビリテーション部職員が第32回日本運動器科学会で最優秀賞を受賞しました

2021年08月06日

稲波脊椎・関節病院 リハビリテーション部 生田 太氏(東京国際大学 医療健康学部教授)が、2021年5月に開催された第32回日本運動器科学会にて最優秀賞を受賞しました。

生田氏は2016年から非常勤の理学療法士として当院に勤務しており、変形性膝関節症患者さんのデータ収集や研究に取り組んで参りました。軟骨変性を予防するエクササイズ開発を主なテーマとし、国際医学誌への論文掲載などを通して研究を進めております。今回の日本運動器科学会での発表内容もその研究の一環で、大腿骨と脛骨の位置関係と、軟骨変性が生じている箇所を詳細に分析したことが評価されました。

変形性膝関節症は、軟骨の変性や骨の変形が徐々に進んでいく疾患です。軟骨変性や骨変形は今の医学では治すことができません。生田氏は疾患の発生や進行にかかわるメカニズムを当院で解析し、発症や進行を抑制するエクササイズを開発しました。これまで「変形性膝関節症の症状を改善できた」、という研究はたくさんありましたが、生田氏の発表した「軟骨変性の進行を予防できた」という研究は初めての報告です。今後、この軟骨変性の予防効果がどのくらい続くのか長期的な成績を分析し、次の研究につなげてまいります。

なお、本研究の患者さんリクルートは終了しております。

本件に関するお問い合わせ先

東京国際大学 医療健康学部 理学療法学科 生田太
メール:fikuta@tiu.ac.jp

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