人工膝関節置換術

変形性膝関節症、関節リウマチ、外傷による後遺症などで、筋肉訓練や注射などの保存的な治療ができない状態までダメージを受けてしまった膝関節は、症状が回復する可能性が低く、日常生活が制限されるほどの非常に強い痛みを伴います。人工膝関節はこの痛みを取り除き、膝関節の代わりして機能するインプラントです。症状の進んだ膝関節を人工膝関節に置き換える手術を人工膝関節置換術といいます。

当院では人工関節手術支援ロボット「CORI™」を使用したTKAを施行しております。ロボットを用いた精度の高い手術は、人工関節の寿命の延伸や、難易度の高い十字靭帯の温存手術に対応可能です。当院では、藤田医科大学 整形外科 教授 二木医師が診療・手術を担当いたします。二木医師はロボット支援下人工膝関節手術の第一人者として多くの実績がございます。

人工関節の耐久性

患者さんの体重や活動具合、骨の強さなど個人差がありますが、人工関節の耐久性は10年～15年程度と言われています。人工関節がすり減ったりゆるんだりした場合、再手術や入れ替えが必要になる可能性もあります。適度な体重を維持する、激しいスポーツなどの関節に負担がかかる行為は避けるなどの注意が必要です。

感染

手術時に創部に細菌が入って感染を起こす可能性が手術全体の1%程度あります。感染がおこると膝の腫れや痛み、発熱などの症状が出ます。抗生剤の点滴投与などで予防します。

深部静脈血栓症、肺塞栓症

長時間にわたる手術の影響で下肢の静脈内で血が固まり、脚が痛くなったり腫れるのが深部静脈血栓症です。さらに血の塊が肺まで流れて肺の静脈を詰まらせることを肺塞栓症といいます。フットポンプや弾性ストッキングの着用、早期離床によって予防します。

以下は標準的なスケジュールです。実際のスケジュールは手術が確定しましたら、スタッフよりご説明します。