骨粗しょう症
こつそしょうしょう骨粗しょう症はどんな病気ですか?
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何らかの原因で骨が弱くなり、骨がもろくなる病気です。骨がもろくなる結果、転倒などで骨折をしやすくなります。50歳以上の日本人女性においては、3人に1人が骨粗しょう症とも言われています。さらに一度骨折を起こした人は再び骨折しやすいことが指摘されています。
骨粗しょう症はどんな症状が出ますか?
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骨の強度が弱くなることで体が重だるくなったりします。また、骨折などをきたすと、腰痛の原因にもなります。
骨粗しょう症はどんな検査をしますか?
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骨密度の検査をします。骨密度を計測する方法はX線や超音波で腕の骨の硬さを図る方法や、腰や股関節をはかるDEXA法などがあります。採血にて骨代謝マーカを計測する方法もあります。骨代謝マーカは骨から尿や血液に出てきた物質を図る検査です。骨がどのくらい破壊されてるか、または作られているかの状態を見ることができます。
骨粗しょう症は予防できますか?
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早期に発見し対策をとれば、現在の骨の強さを維持できる可能性はあります。いちばんは転倒しないようにすることです。筋肉を鍛えることで転倒予防につながります。転倒しそうなリスクのあるものを除いておくことも有効かと思います。
骨粗しょう症はどのような治療がありますか?
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いままでは、骨密度を下げないようにする治療がメインでしたが、最近は、骨密度を増加させる治療もあります。内服や、注射などがあります。骨が壊れるのを防ぐビスホスホネート製剤や、抗RANKL抗体製剤、骨を作る効果のあるテリパラチド製剤、最近では骨を作りつつ壊れるのを防ぐ抗スクレロスチン抗体製剤というものも出てきました。各薬剤特徴や使用期間に制限がありますので、どの薬剤を選択するかは、患者さんのライフスタイルや年齢などによって変わる可能性があります。かかりつけの先生との相談になります。
骨粗しょう症になった場合、日常生活で気を付けることはありますか?
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骨の成分である、カルシウムの摂取は大切です。さらにカルシウムを体内に取り込みやすくするビタミンDも重要です。物理的な刺激も骨を弱くしない為には重要です。さらにビタミンDは日光に浴びることで体にて作られますので、運動も兼ねて外出することが大切かもしれません。